1. |
Awake
03:52
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暗く長い夢 ずっと見ていた
歩いて迷って立ち竦んでいた
濁った雨が降り 燻んだ虹が架かる
僕は蹲る 不透明な空の下
脱け出す為のドアをいつも探してる
前も見えないままで
ずっと忘れていた 呼吸をしていたこと
二つの足で歩いていたこと
心臓が脈打って 大きく息を吸い込んだ
血液が巡って行く
濁った雨が止み 虹には色が戻る
僕は立ち上がる 絶望を捨て去って
夢から醒めた僕は眼を開けて
届かなくてもそのドアを探す
この先に何が待つかも知らないまま
ただ前へとこの手を伸ばす
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2. |
鮮やかな火 (Bright Fire)
03:48
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曇りない朝の陽射しのように
揺るがぬもので在れたら
風のない夜の星のように
確かなもので在れたら
そんな思いも虚しく忘れていく
越えられない壁に囲まれて
いつしか何も観れなくなった
儚い祈りだけが
形のないまま漂っていたんだ
消えるのを待つだけの火のよう
暗い部屋の窓ガラスに映った双つの眼は
まだ開くことを辞めてはいない
夜が明けるまで
超えて行け 心の声 祈りをいつか
形あるものに変えていけるように
数え切れないほどの間違いを積み重ねて
繰り返し砂を噛んで来た
それでも息を吸い込んで 無い声を振り絞った
負けて死ぬ訳にはいかないんだ
消えかかった心に新しい薪を焚べて
もう一度 鮮やかな火を
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3. |
Resistance
04:04
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迷って 躓いて 手落として 見失って
小さな希望は
浮かんだそばから沈んで行った
やっと見つけた光は
手を伸ばす前に消えて行った
無数の赤信号に道を阻まれ
何度も後ろを振り向いたけど
『才能』なんてそんな言葉くらいで
諦められないものがあるだろう?
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4. |
5月の風 (Breeze of May)
03:36
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朝焼けの街 回り出す歯車
その靴が汚した名前も知らない花
5月の温い風 髪を撫でて
柔らかい光が靡いている
気まぐれな雲が形を変えて
静かに流れる
過ぎて行く風景を切り取って収める窓
この心に浮かんだ涙色の空を選んだ
5月の温い風 頬を撫でて
柔らかい影が降り注いでいる
哀しみはいつか形を変えて
それぞれの窓で静かに流れる
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5. |
雨 (Rain)
03:41
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雨が降っている朝の窓際で
ひとり雨粒を数えながら
憂鬱を呑み込んでいる
降りかかるものすべてが痛い
雨は降り続いている
窓は濡れ続けている
袖を絞るほどの想い
噛み締めながらずっと生きて来た
大事なもの忘れないでいたい
悲しみさえ愛していたい
いたいのに
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6. |
pupa
04:21
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行き交う人の流れ
僕は殻の中で目を伏せる
外の世界の眩しい光で
この目が潰れそうで怯えていた
臆病な生き物のままで背丈だけは伸びて行く
帰り道も知らないのにただ歩いている
蛹のままで随分と育ってしまった
破り方も分からないまま歪に
救われることを望んでいる訳じゃない
孵り方を知りたくて踠いているよ今も
眩しい世界の扉を
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7. |
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振り解いた手は行き場を失くして
いつの間にか迷子になっていた
永く長い禅問答の中
答えは今も分からないまま
終わった過去に怯えながら
息をしても苦しくて
当たり前の言葉に殺されそうになる
不器用過ぎる人生を
ただ踠き続けて死にたい
季節がまた巡り廻って
置いて行かれてしまいそうで
ただ前だけ見つめていたいよ
光る何かを求めて
手つかずの未来に夢を見て
僕ら今を重ねて行くよ
終わった過去に別れを告げたら
踏み出そう 次のドアへと
青白い月の明かり
照らされた心の形
夢と現実の境
待っている 未だ見ぬ朝日を
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frenzy cabbage Japan
frenzy cabbage is the Japanese alternative rock band. We struggle to produce the independent-alternative-sound.
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